10年後の未来を想像する

iPS細胞と10年後の未来を想像してみると、色々なことが見えてくるでしょう。
ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授によると2020年をめどの臨床応用を目標にしています。臨床応用とは、臨床試験で得られた成果や結果を生かし実際の診療に応用することになります。つまりiPS細胞を難病などで悩んでいる患者などに限定的に利用することになります。2020年までに臨床応用されるものについては、臨床研究ペースの早い網膜疾患などが先行しています。特に失明にまで進行する恐れがある加齢黄斑変性については、理化学研究所によって臨床試験が始まっており、早期で治療に使用できるようになる可能性も高まっています。またiPS細胞には癌化しやすいという問題点があるが、加齢黄斑変性については移植後のがん化を回避しやすいことも特徴となっています。
脊椎損傷については、山中伸弥教授が脊椎が傷ついた小型の猿とマウスにiPS細胞から作った神経の元になる細胞を移植手術を行い、治療効果があったことを報告しています。これにより脊椎損傷に関しても、臨床研究が進んでいます。10年後ではどの程度の進捗になっているかの見通しは立っていないが本格的な治療への第一歩となっています。
iPS細胞の臨床研究は加速度的に進んでいくと共に、癌化問題などについては従来以上に慎重な検討が求められています。それに合わせて患者の皮膚などから培養し細胞を作るメカニズムについても基礎研究を強化される見通しになっています。

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